印鑑の中でも認印が好き

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小さな訂正印が好きです。小さくてどこかに転がっていってしまうかもしれないのに。
自分の机の引き出しの印鑑ケ-スの中、あるいは銀行印等印鑑を収納しているケ-スの中、あるいは引き出しのペン類が入ってる場所の中で、つつましく出しゃばらずに「私はここにいるよ、間違ったら使ってね」という感じで、陰で横になっている訂正印。なんとも日本的で、おしとやかでそれでいて凛としています。

契約書、文書で誤字・脱字があった時、さあ出番という時にやっと本当の力を出せる訂正印。
決してお邪魔しない場所にいつも身をひそめてじっと待っています。
まるで料理の時にちょっとだけしか使わない、でもなくてはならないスパイスのようです。

本当は光のあたる場所で活躍したいのに、我慢しているハンコの一生は、忍耐の一生なのでしょう。
それを見ていると、かわいそう、でもこの印鑑の一生はこのままで満足なのかなと思えて、よけいなおせっかいはしない方がいいのではないかと思ってきます。

大きな実印を一家の大黒柱の「おとうさん」とすると、銀行印は「おかあさん」。
家計の管理を任されます。銀行印がないと全てがストップしてしまいます。
実印の「おとうさん」が物事を進めて、銀行印の「おかあさん」がその後からせっせといろんな処理をしていきます。そして、なんにでも使えてあまり重要な役割はなくて、比較的自由に遊べる余裕がある認め印、これは「こども」です。
「こども」の行動の結果を実印の「おとうさん」が責任を取ってピリオドをうつ。

そして訂正印はというと「ペット」の犬です。
普段はじゃまにならない範囲で自分の領域を作っていて、でも危険を察知すると吠えて、きちんとお仕事をします。こうしてみると、家族のようですね。

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